一生の中で最も高額な買い物である新築戸建ての購入時に、殆どの方が少しでも値引きしたいと思いますよね。
その場合、値引きの相場はいくらくらいなのか気になりませんか?
実は、住宅会社の資金繰りや決算時期などの事情を知っておくことで、スムーズに値引き交渉ができることもあるのです。
この記事では、新築戸建ての値引き交渉の相場やコツ、そしてタイミングについて解説します。
完成している建売住宅は値引き交渉が行いやすい。
建売住宅は土地と住宅がセットで販売される住宅で、既に完成しています。
購入者はオプションの追加や変更を選択することができますが、基本的には既存の仕様に沿って購入することになります。
建売住宅では値引き交渉による販売価格の引き下げが可能な場合があります。既に完成しているため、値引きしても仕様や品質が落ちる心配はありません。
建売住宅を値引き交渉するポイント
・売れ残りである場合
建売住宅の販売エリアが人気で相場よりも安い場合、値引き交渉は難しいかもしれません。ただし、分譲会社が少ない問い合わせや売れ残りがある場合は値引きの余地があります。
新築建売住宅でも、完成後1年以上経過し未入居となると「新築未入居物件」として扱われます。このような物件は新築としての価値が失われ、販売価格にも大きく影響します。
分譲会社は売りたいため、価格重視の人にとっては長期間売れ残っている物件を狙う選択肢もあります。
・人事異動時期を狙う
特に春や秋の人事異動時期などは住宅需要が高まるため、人気エリアや物件でなければ値引き交渉に応じる可能性があります。
注文住宅の場合、値引き交渉には注意が必要。
注文住宅の場合は、値引き交渉をすることによって品質が低下することがあるため、注意が必要です。
注文住宅は、自分で土地を所有しているか、まだ購入する予定の土地に建築計画を立てて建設する住宅です。希望や要望をハウスメーカーや工務店、設計事務所などの業者と打ち合わせし、それを設計図に反映させて建設工事が進められます。
建売住宅とは異なり、注文住宅では建設工事の契約が先に行われます。契約後、業者は建材や設備、器具などを発注することになります。契約前に値引き交渉を試みた場合でも、実際に契約が成立しない限り、仕様(建材・設備・器具)のランクが下げられる可能性があります。
結果として、値引き交渉をして品質が低下することになりかねません。
注文住宅を値引き交渉するタイミング
・契約直前
注文住宅を値引き交渉する場合、契約直前に行うようにしましょう。
なぜなら、契約直前には買主と業者との打ち合わせ内容が反映された設計図や見積書が完成しているため、業者は自由に仕様変更することができません。また、業者は契約直前までに売上を見込んでいるため、少しの値引きなら応じる可能性が高くなります。
ですから、値引き交渉を行うなら契約直前のタイミングを見計らうことが重要です。
・決算期を狙う
決算期(主に3月)に値引き交渉をすると成功の見込みが高くなります。もしくは値引きは難しいものの、オプションが付いてくる場合もあります。
業者は決算期に目標の売上達成のために様々な手段を講じます。値引き交渉はその一つですが、業者によってはさらなるサービスを提供する場合もあります。
値引きの相場はあるの?
新築戸建の値引き交渉において、私のこれまでの経験上、端数(例えば3980万円ならば80万円)、もしくは100万円が最も多くのラインと認識しています。
値引き交渉のコツ
・情報収集を行う
市場の相場や同様の物件の販売状況を調査し、現実的な値引きの目安を把握しましょう。不動産情報サイトや地元の不動産会社からのアドバイスも参考になります。特に不動産会社は、一定の取引のある分譲会社の担当者より「価格交渉受けるから、売ってくれ」と言う連絡は物件毎に入ります。
・状況を把握する
分譲会社の販売状況や物件の売れ行き、完成時期などを把握しましょう。売れ行きが鈍く、期限に迫っている場合は値引きの余地があるかもしれません。
・値引きのポイントを見極める
物件の特徴や需要の高まる要素を把握し、値引きのポイントを見極めましょう。例えば、競合物件と比較して優位性のある点や、付加価値のあるオプションなどを交渉材料に活用します。
・交渉のタイミングを選ぶ
分譲会社にとって都合の良いタイミングを見極めましょう。販売期限や決算期など、売り上げを追い込む期間では値引きに応じやすくなる場合があります。
・理由を提示する
値引きを求める際には、具体的な理由を提示しましょう。例えば、同エリアの競合物件の価格や、自身が物件を購入する意思を強く持っていることを伝えると効果的です。
まとめ
この記事では、新築の一戸建て住宅において値引き交渉が可能なケースについて解説しました。
値引き交渉を行う際には、適切なタイミングを選び、自身が本当に購入したいと思う物件についてのみ交渉することが重要です。また、新築戸建ての相場を把握しておくこともポイントです。
分譲会社側からの意見としては、買うと言うから価格交渉に応じる訳です。価格交渉が成り立ってから、検討すると言うのはやめて欲しいなと言う本音はあります。あまりに厳しい価格交渉ですと、売主側から断る事もあります。
仲介会社の中には、自分たちの手数料からも引いてもらって結構ですと言う交渉もあります。こちらはできる限りそれはしたくないのですが、やむなしと言う場合もあります。但し、仲介手数料無料で家を買える会社ですとそれは厳しいかもしれません。
適切なタイミングと情報を持つ信頼できる会社さんとのお付き合いは必要だと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね!