仲介手数料無料の「罠」

スマホやPCで検索すると「仲介手数料無料  「罠」」等でてきますよね。

家を買う人がその仕組みを知らずに、仲介手数料無料の会社で買うと騙されたりしないか、何か「罠」があるんじゃないかと思うのは決して不思議ではありません。

結論を申しますと「罠」はありません!!

その理由を記事にしましたので、参考にしてください。

目次

そもそも「罠」って何?

不動産仲介を営む会社は免許業者です。不動産会社と呼ばれる会社は基本的に法人個人を問わず、都道府県知事の免許を取得した上で営業を開始します。

これには色々な書類が必要で、代表者や専任の取引士の経歴、身分証明書等の面倒な書類が必要になります。

引用:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000242.html

国土交通省宅地建物取引の免許について

免許を取得する為にはそれなりの費用もかかっております。

「罠」と言われる様な人を騙す行為をして、その免許を台無しにする取引を行う業者は基本的にいないと思ってもらっていいと思います。

仲介手数料無料には罠があるのか

仲介手数料無料であってもそうでなくても、基本的には仕事の内容は変わりません。

物件の案内をして、買う意思があれば、契約へ。契約に必要な書類の作成、段取り、契約締結。住宅ローンのお手伝い、引渡しに向けての準備、登記申請のお手伝い等。

この一連の流れの中で、スムーズに進むか、そうでないかは、仲介手数料の有無ではありません。会社や担当者の能力と人間性だと思います。

何ら、難しい仕事でなくても、仕事の内容と5W1Hを理解していない人間は、トラブルを引き起こします。逆に、難しい仕事やトラブルが発生しても(仲介手数料無料の仕事でトラブルは少ない)、お客さんときちんとコミュニケーションが取る事ができる担当者は、難なくこなします。

仲介手数料無料かどうかは、「罠」と関連しないと言う事をここでは強くお伝えします。

家を買う時には第三者のチェックが入る

銀行の審査が入る

大半のお客さんは現金一括で買う事は少なく、住宅ローンを利用する事になります。

融資を受ける上では、ご本人の勤務内容や借入情報、物件に担保価値があるかどうかの審査をされます。

買う人の情報だけでなく、物件の資料や重要事項の説明、売買契約書も提出し銀行の判断を仰ぐこととなります。

銀行もお金を融資するので、変な人や、問題のある物件に融資をすると返済がなされない事もありますので、慎重に審査をします。

仮に、誰かが「罠」にはめようとするならば、ここでも一定のチェックがはいる事になる訳です。

引渡し(決済)時には司法書士が立ち会う

無事に住宅ローンの審査がおりて、融資の契約も済ませ、後は引渡しを待つ状態になります。引渡し時は一般的に銀行もしくは不動産会社で行います。

登記にかかわる書類作成、売主買主の本人確認が済んでから、銀行の融資が実行されます。

物件の権利関係に問題があるとすれば、この段階で司法書士がNOを出し、融資が実行されません。

ここでもチェックが入る事になるわけです。

私も、当日に問題があり、決済ができない事を数回経験した事もあります。それは別記事にてお伝えします。

物件の選択にこそが「罠」が潜んでいる

契約した物件は担保価値、権利関係と第三者よりチェックが入る事は先に述べております。

では、なぜ「罠」などと誠しやかにいわれるのか。私は物件の選定過程とその決断にあると考えています。

この家を買うと言う決断には、第三者の介在はなく、客観的な視野を持つ人は存在しておりません。親御さんに相談する場合もあるでしょうし、建物については建築士さんや診断士さんもいます。心の部分は占い師さんとか。

しかし、決断するのはご夫婦やご自身です。周りの人は意見や情報はくれますが、そこに対しての責任はとってくれません。

「罠」があるとすれば、この時だと考えます。

不動産屋は自分の売りたい物件を売る為にあの手この手をつかい、契約してもらう方向にもっていきます。契約をしてしまうと解約する為にはリスクが伴います(金銭が発生すると言う事)。契約をしたものの、こんなハズじゃなかった等、時すでに遅しとなるケースはありえます。

やはりやめたいと言っても、「あーだ、こーだ」と言って丸め込まれてしまいます(笑)

安心してください!そんな事はいまはありません。
その様な事は、ひと昔前迄で、今はインターネット等で情報が溢れております。自分自身で比較検討して、時にはクチコミ等も参考にして、買う決断をすれば良いのです。以前に比べて、上記の様な事は減っていると言う認識をもっています。(ゼロではない)

まとめ

基本的には現代の世の中で「罠」をしかける様な不動産会社の存在は稀であると言う事。
「罠」と言われるものに引っかからないようにするためにどうするかをお伝えしました。

会社は免許事業者であっても、営業担当者は免許がある訳ではありません。宅建士の資格は持っていても、それは試験のみのこと。有資格者でもダメな人はダメ、無資格でも誠実でお客さんの為に頑張ってくれる人はたくさんいます(もちろん、有資格者でしっかりした人が前提です)。

他の記事でも書きましたが、誠実な担当者選びが大切です。そこを見極められれば、「罠」と言われるものにかかる事は非常に少ないと思います。

私の最終的な結論としては、「罠」にかからない為には、きちんと自分の判断基準をもち、毅然としている事が最も重要です。

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